母のアップルケーキ
今日、実家の母から宅配便で荷物が届いた。
お米や息子(母にとっては孫)のおやつやジュースと一緒に、母が焼いたアップルケーキが入っていた。
息子二人と夫が寝てしまい、家事を終えたこんな時間に一人でそのアップルケーキを食べている。
本当は夫と食べるつもりだったが、夫が寝てしまったので仕方なく私一人で。
子どもを寝かしつけようと一緒に布団に入ると夫は大抵寝てしまう。当然のように今日も。
母は昔からよくお菓子を焼いてくれたが、その中でも私が一番好きなのはアップルパイ。
子どもの頃、誕生日のケーキは何がいいか聞かれて「アップルパイがいい」と言ったが、夏はできないと言われてとても悲しかったことを覚えている。
夏はリンゴの旬でもないし、パイ生地のバターが溶けてうまく層にならないから、と言われて納得はしたけど、誕生日に一番好きなアップルパイを食べれたらいいのに、と思った。
今では自分が母親になって子どもにお菓子を焼くこともあるけど、いまだに冬になると母のアップルパイが食べたい、と思う。
母の焼いたアップルケーキを食べながらそんなことを考える。
こんな時間にケーキを食べたことは、全く後悔していない。たぶん。